格安SIM選択で最後に読んでおきたいページ(2)

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今のスマホ、どこで売る?

「安い」「お得」で判断しない、究極の格安SIMの選び方

ドコモで月額6,000円から7,000円を支払っていたら、格安SIMの通話対応3GBプラン(月額1,600円)で十分。
でも、1,600円プランは格安SIM各社にあって、どれを選んだら良いか迷うはずだ。

まずは1,600円プランの選択で迷う前に、せっかく携帯プランを見直すのだから、本当に自分の使い方に合ったものを選ぶのも悪くはない。
格安SIMに詳しくなればなるほど、その中の人は究極のプランを求めたくなる。

究極のプランは一般的ではない。
だから、なぜ優れているかには説明がいることも。
容易に導入できないものもある。
そんなこんなでトータル100円程度の差しかつかないことも。
それでも、その違いに価値を見出せるかは貴方次第だ。

究極のプランって神プランのこと?

自ら神プランと称して、業界最安値を売りにするSIMプランはあるよ。
ロケットモバイルのデータ通信専用SIMの0GBプランは月額298円だ。
このSIMカードはタブレット用途で、かつ、ほとんど外で使用しないことを前提にしている。
そんな用途ならスマホでテザリングすれば、タブレット側のSIMカードは不要にできる。

スマホでテザリング?

テザリングとはスマホをWiFiの親機として使う機能。
携帯大手3社のスマホだとオプション扱い(ドコモだと1,000円)だが、格安SIMの多くは標準的に利用できる機能だ。

ドコモのスマホを使い続け、タブレット用にロケットモバイルの神プランカードなら、今より月額298円高で済ませられる。
ドコモのオプションでテザリングを使うには1,000円もかかるので、700円もお得なわけだ。

しかし、スマホを格安SIMに変更して、タブレットはSIMカードなしのままなら、今より4,000円以上も安くなる。

説明なしで使えるのが神プラン。
確かにタブレットのデータ通信用と考えれば、業界最安値のカードだ。
一方、スマホを格安SIMにして、タブレットにはSIMカードを入れないは、テザリングの事前知識がないと理解してもらえない究極のプランだ。

要は使い方の組み合わせ?

少なくとも究極のプランは、そのカード会社のホームページ等に、ここで紹介するような使い方を載せていない。
タブレット用にデータ通信専用カードを入れて欲しい格安SIM会社が、わざわざ「必要ありません」とは言わないのだ。

テザリング不可能なスマホもあるから注意!!
今のスマホ、どこで売る?

速ければいいってもんじゃない!!

オリンピックの予約券を採るのに何時間も待たされたり、そもそも我々が体感するネットの速さの多くは、通信速度ではなく接続先サイトの応答速度だ。

音楽もダウンロードから配信が今は主流だ。
今、一度に大量のデータを通信しなければならない機会が減ってきている。
例えば音楽配信であれば、通信速度は160Kbps程度で足りてしまう。
これはUQモバイルの最大速度150Mbpsの実に1,000分の1程度で済む計算だ。

動画のYoutubeでも0.5~1Mbps程度。UQモバイルの最大速度の100分の1以下だ。

モバイル通信の速度が上がる一方、各サイトのホームページのデータ量は減る傾向にあり、通信速度1Mbps程度でも、ほぼ瞬時に開くことができる。

UQモバイルの高速通信なしプランは最大500Kbpsと、1Mbpsの半分。
この速度がストレスが出る目安と考えても良さそうだ。

あまり速さは気にしなくていいってこと?

高速通信を売りにしている所には、高速通信を必要とする人が集まりやすい。
ネット回線はみんなで共有しているので、使用率が想定外に高くなると、遅くなったり、最悪は繋がりづらくなったりする。
高速通信をあまり前面に出さず、かつ、想定するネット回線の太い会社が理想なんだけど、こればかりは情報公開されていないので、通信速度の比較サイトなんかを参考にするしかない。

今のスマホ、どこで売る?

スマホユーザの約7割が1GB未満ってホント?

日本の人口の半分は3大首都圏以外で暮らしている。
首都圏の中でも比較的郊外も含めると、これから紹介する地方都市での暮らし方に該当する方は多いように思われる。

地方都市においては通勤、通学にかかる時間は平均30分程度と短い。
そして通勤、通学には大抵、車や自転車が使われる。
電車やバスの待ち時間もなければ、自分で運転するので、スマホを見続けることは不可能である。

また、田舎の夜は早い。
お店の大半は20時までに閉まってしまうから、家に早く帰ることになる。
大体、車で通勤しているので、飲み歩くことはないし、会社から直行の人が大半なのだ。
学生も授業がフルにある高校生までがほとんどだから、やはり自宅直行が大半だ。

まぁ昼休みとかに動画を観たり、音楽を聴いたりもできるが、1日を通して家の外でスマホを使う時間は都心部に比べ相当短いはずである。

地方都市では家族で暮らすことが大半だ。
一人暮らしで、ネット利用はスマホのみと言う人は少ない。
各戸でインターネット回線を引いている為、自宅でのスマホはWiFi経由でのネット接続となる。
このような暮らし方では、スマホのデータ通信量は月に1~2GB程度にしかならない。

今のデータ通信量は料金から見て1~3GB。
地方都市での標準的な使い方だったんだ。

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データ通信量が増えないSIMカード

私が最初に格安SIMで選んだのは、地方都市で安定した通信実績のあったIIJmioだ。
格安SIM各社の料金は同一プランで比較する限り大差がない。
そこで多くの人はデータ通信速度で比較したがるが、1回線を複数ユーザで使うベストエフォートである以上、人気が出すぎれば安定はしないし遅くなる。
時間帯によって遅いとの評判の出始めたIIJmioであったが、ユーザ数の少ない地方都市ではIIJmioが一番であった。

さて、IIJmioは低速通信速度が他社の128Kbpsに対して200Kbpsと速い。
また、IIJmioの低速通信は総容量規制を受けるものの、ほぼ使い放題である。

この200Kbpsは結構実用になるためか、IIJmioには通信速度を高速と低速に切り替えできるアプリがある。
カーナビのように高速な通信を必要としないが、長時間、モバイル通信が必要となるときには低速通信に切り替えれば、どんなにカーナビを使っても課金対象外にできる。
もちろん低速通信であるため、カーナビの初期画面(地図)を表示するのに1分程度かかるなど、使い勝手も悪くなる。

ある日、低速通信に切り替えるのを忘れて3時間ほどカーナビを使った。
恐る恐るデータ通信の残量を確認して驚いた。
ほぼ残量に変化がなかったのだ。
今まで低速通信に切り替えていたことがバカバカしくなった。

それからというものIIJmioを高速通信のままで使ってみると、普段使いでは月1GBも使わないことが分かった。

えっ!高速通信を使っているのに1GB以下?

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IIJmioのデータ通信量は、なぜ月1GB以上にならないのか

実はIIJmioは高速でも低速でも、通信開始から75KB分がバースト転送と言って、最速の通信が行われる。
どうも、このバースト転送分が課金対象から外れているようだ。

カーナビのようなアプリは、地図データや渋滞情報、ルート情報等を逐次受信しているが、個々の通信データが小さいために、バースト転送75KB分に含まれてしまうと考えられる。
同様なものにメールやLINE等のメッセージの送受信がある。
外出先でのスマホのネット利用がカーナビやメッセージの送受信であると、
IIJmioの場合、高速通信のまま無料で使うことができてしまう。

マンガ、雑誌類も1ページ毎の受信になるため、バースト転送に含まれる可能性が高い。

一方、音楽配信のようなストリーミングデータは、曲の先頭部分のみバースト転送になるので、低速通信への切り替えがないと課金対象となる。
しかし、音楽配信であればせいぜい160Kbps程度の通信なので、高速通信のまま月150時間聴いても1GB程度で済む。
地方都市暮らしであれば片道30分、20日間音楽を聴きながら通ったとしても月20時間、データ使用量は0.15GBにしかならない。

またブログやGoogleの検索結果などのホームページは数MBあるが、これを外出先で月に100ページ程度見たとしても0.2~0.4GB程度だ。

IIJmioの場合、スマホを操作しなくても発生するメールチェックなどのデータ通信は、ほぼバースト転送のおかげで課金対象にならない。

このように考えると、IIJmioを使う限り、確かに月1GBも使うことが容易でないことが分かる。

IIJmioのバースト転送はまさに神

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DMM mobileの1GBプランが人気な理由

IIJmioの場合、その月で使い切れなかったデータ量は翌月に繰り越せる。
例えば3GBプランで毎月0.7GBしか使わなければ、
翌月は5.3GB、
その翌月は5.6GB、
その翌月は5.9GB、
次の月からはずっと6GBも使えるようになる。
何か得したように勘違いしそうだが、得しているのはIIJmio側だ。

IIJmioだと毎月2GB分のデータ通信料を
無駄にするしかないってこと?

そんな不満を抱いているところに、DMM mobileが参入してきた。
DMM mobileはIIJmioの設備を間借りするMVNO(仮想移動体通信事業者)。
ちなみにIIJmioはドコモとauの回線を借り受けるMVNE(仮想移動体サービス提供者)。
ドコモとau > IIJmio > DMM mobile って関係。
要するにIIJmioもDMM mobileも通信品質は同じと考えてよい。

IIJmioとDMM mobileの違いは料金体系。
各種手数料等を含めると、どちらが安いとも言えないのだが、DMM mobileには1GBプランがあるので、無駄にデータ使用量を余らせずに節約ができる。

DMM mobileへの移行にはキャンペーン割引を活用したとして、電話番号の移行(MNP)手数料の3,000円程度は必要になる。
IIJmioの通話対応3GBプランは1,600円。
DMM mobileの1GBプランは1,260円。
差額340円は、約9ケ月で回収できる。

ところがDMM mobileの通話対応は、なぜか1,500円の3GBプランに人気があるらしい。
こちらだと差額が100円になり、回収に30ケ月(2年半)もかかってしまう。
そもそも回収はできるものの、5年で3,000円しか節約できない究極とは程遠い選択プランだ。

要はIIJmioよりDMM mobileの方が安いって、
何も考えずに乗り換える人が多いんだ。

通話非対応の人気は1GBプラン。
なぜ中の人は1GBプランを選択するのか、もう少し説明しよう。

DMM mobileの次にお勧めはここ

★DMM mobileは親会社変更で2019年8月27日より新規契約を休止中★

LINEモバイル イオンモバイル

究極の「ほぼほぼ1GBプラン」

スマホユーザの約7割が1GB未満。
2割が1~3GB。
この2割の人にお勧めできるのが、「ほぼほぼ1GBプラン」である。

DMM mobileはIIJmioと同様に、通信開始から75KB分がバースト転送によって課金対象外になる。
この機能は特にメールとLINEのチェックやメッセージ送受信に有効で、結果的に月単位で数100MBの節約が期待できる。
つまりスマホユーザの約9割近くは、IIJmioやDMM mobileであれば2GB未満で済ませられる可能性が高い。

逆に月1GB近くまで利用している人は、1GBプランでは足りなくなることも予想される。
そこでお勧めするのが「ほぼほぼ1GBプラン」である。

まず、DMM mobileの初月のデータ通信量は日割りとなる。
例えば1GBプランの場合、月初なら1GBであるが、25日頃になると残量0.16GBでのスタートになる。
もちろん料金も日割りになるから、どこから始めても損はない。

逆に移行元のIIJmioは解約月末までデータ通信が使えるし、料金も日割りにならないから、二重払いを減らす意味で月末付近での移行もありだ。

しかしデータ残量0.16GBと言うのは精神衛生上、不安を感じるのではないか。
できればいつでもデータ残量が1GB程度あって欲しい。

DMM mobileを2GBプランから始めると、翌月繰り越し機能によって、移行の翌月は2GB以上になる。
これで翌月末まで残量1GB以上を確保できる。
但し、このままでは毎月1GB以上のデータ通信料金を無駄にしてしまうので、1GBプランへの変更を行う。
DMM mobileの場合、プラン変更は前月末の1日前までに予約し、無料で行える。
予約は、通信速度切り替えや残量確認で利用するDMM mobileツールアプリ内でできるので簡単だ。

DMM mobileツールアプリ

ところで毎月1.2GB程度利用する人は、2GBプランのままにしなければならないのか。
例えば月の利用限度を1.4GBと決めれば、これから紹介する「ほぼほぼ1GBプラン」にできる。
やることは2つ。

・データ残量が1.4GB以下になったら、2GBプランへの変更予約をする。
・データ残量が2GB以上になったら、1GBプランへの変更予約をする。

プラン変更の予約は月単位なのと、データ残量チェックのためのDMM mobileツールアプリから行えるので手間はかからない。

毎月1.2GB利用した場合は、以下のようにプラン変更していくことになる。
2GBプランを25日から利用するとした。

経過月月初残量プランプラン変更
00.3GB2GB
12.1GB2GB1GBへ変更
21.9GB1GB
31.7GB1GB
41.5GB1GB2GBへ変更
52.3GB2GB1GBへ変更
62.0GB1GB
71.8GB1GB
81.6GB1GB
91.4GB1GB2GBへ変更
102.2GB2GB1GBへ変更
112.0GB1GB

5ケ月に一度2GBプランを使う「ほぼほぼ1GBプラン」ができるのもDMM mobileの魅力だ。
通話対応SIMの料金は、
1GB(1,260円)
2GB(1,380円)
3GB(1,500円)
と120円刻みだ。
5ケ月に一度2GBプランを使う「ほぼほぼ1GBプラン」なら、
月額平均1,284円と、ほぼ1GBプランの費用で済む。

DMM mobieはIIJmioより料金が少しだけ安い
だけじゃなかったんだ。

DMM mobileの料金表を見ると、データ通信量に対してリニアに変わる通話対応SIMに対して、データ通信専用SIMは1GBプランだけ突出して安く、2GBと3GBが5GB以上よりも割高な設定になっている。
つまり戦略的な価格設定のデータ通信専用SIMの1GBプランを活かせれば、まさに究極のプランになる訳だ。
通話対応でないデータ通信専用SIMをスマホで使いこなすのは一般的ではない。
次頁ではデータ通信専用SIMの1GBプランと組み合わせる、数々の究極のプランを紹介する。

DMM mobileの次にお勧めはここ

★DMM mobileは親会社変更で2019年8月27日より新規契約を休止中★

LINEモバイル イオンモバイル

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